今、旅に出たい

今、観たい景色を求めて。歩く、歩く。

【シネマ旅】ヘルシンキが女性の憧れの街になったのは「かもめ食堂」から

かもめ食堂

ヘルシンキで日本食堂を開く女性と、その店に集うちょっと変わった人たちの物語

映画の舞台になった食堂はカハヴィラ・スオミ。映画そのままのたたずまいで、ファンならぜひとも訪れたい場所です。小林聡美片桐はいりが買い物をするハカニエミ市場、二人が出会うアカデミア書店、ラストに出てくるウルヨンカゥ・スイミングホールなどはすべてのヘルシンキの中心部近くにあります。散歩ロードやお休み場所のカフェ・ウルスラは町の南、エラ港周りの遊歩道沿いに。カフェ・ウルスラは地元でも大人気のシーサイドカフェでした。

ヘルシンキでおにぎりを中心にしたカフェ「かもめ食堂」を開いたサチエ(小林聡美)だが、客はさっぱり。たった一人のお客(ヤルッコ・ニエミ)はアニメオタクで、彼が質問したアニメの主題歌を調べようと書店に出かけたサチエはミドリ(片桐はいり)とである。そんなある日、荷物をなくした観光客(もたいまさこ)が店にやってきます。

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【シネマ旅】情熱の国、スペインをたっぷり味わえる映画「ジターノ」のロケ地を巡る

ジターノ ― オリジナル・サウンドトラック

ホアキン・コルテスのフェロモン全開の映画『ジターノ』

ジターノのアンドレ(ホアキン・コルテス)は、フラメンコ・ミュージシャンとしてレコードデビューする直前に汚職警察官によって二年間刑務所に入れられてしまいます。出所し、古郷グラナダに戻った彼を待っていたのは、妻ルシア(レティシア・カスタ)の裏切りと弟の死という現実でした・・・アンドレはジターノの掟によって復習を促される。

フラメンコ・ダンサーとして人気・実力ともにトップに立つホアキン・コルテス主演のアクション・ドラマ。無実の罪で刑務所に送られたフラメンコ・ミュージシャンの復讐物語。ジターノとは、スペインの男性のロマン族のこと。本作でコルテスは踊りませんが、化本という打楽器を半裸で奏でるシーンが女性ファンを魅了します。クライマックスはアルハンブラ宮殿、昼と夜で違う顔を見せるグラナダの魅力を存分に味わえる映画です。光と影を巧みに使った撮影が素晴らしいです。

フラメンコ界のスーパースター、ホアキン・コルテスの魅力が画面いっぱいに伝わってきます。冒頭とエンディングに流れる切ない歌『GITANO』も素晴らしいです。夕暮れ時のアルハンブラ宮殿が見せる影の美しさや、通りから聞こえる音楽にもインスパイアされたと言えます。

ジターノ [DVD]

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【シネマ旅】ロンドンに行きたくなる!みんな大好き、クリスマスの大傑作「ラブ・アクチュアリー」

ブコメ群像劇の名作

クリスマスのロンドンを舞台に、19人の男女の9つの愛を描いたロマンチック・ラブコメ。「ブリジット・ジョーンズの日記」の脚本家、リチャード・カーティスの初監督作品で、イギリスを代表とする演技派俳優が集結しているのも見どころ。映画の随所でトラファルガー・スクエアやミレニアム・ブリッジ、ロンドン・アイ、サマセット・ハウスといった、いかにもロンドンといった風景が挿入され、ロンドンのクリスマス気分が楽しめます。

ラブ・アクチュアリーのあらすじ

12月のロンドン。人々は平凡だが幸せなクリスマスを迎えようとしていた。秘書に恋をした英国首相、義理の息子との関係に悩む父親ポルトガル人のメイドと恋に落ちる小説家、夫の浮気に悩む中年の主婦、親友の恋人に思いを寄せる新進画家、新曲のクリスマスソングに起死回生を賭ける元ロックスターなどなど。イブの夜、彼らの愛はハッピーエンドに向かって動き始めます。

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【シネマ旅】巨匠テレンス・マリックによるモン・サン・ミッシェルの芸術的映像美!トゥ・ザ・ワンダー

トゥ・ザ・ワンダー [Blu-ray]
寡作ながらそのどれもが芸術作品として高い評価を受けるテレンス・マリック監督が描く残酷で切ない愛の物語。モン・サン・ミッシェルの素晴らし映像はまさに脅威(ワンダー)。ワーグナーチャイコフスキーの楽曲にも心が揺さぶられます。


物語の冒頭で、リュクサンプール公園、セーヌ河、ポン・デ・ザールなどを巡る恋人たちが映し出されます。二人はやがてモン・サン・ミッシェルへ。海と空の間に浮かぶように見える幻想的な修道院の風景は、現実のものとは思えないほど美しいと思います。


アメリカを離れてフランスにやってきた作家志望のニール(ベン・アフレック)は、マリーナ(オルガ・キュリレンコ)と出会い、深く愛し合うようになる。2年後、アメリカに渡った二人の幸せな時間は、長くは続かなかった。ニールはやがて幼馴染の女性に惹かれるようになり、苦しむマリーナは神父のもとを訪れるようになるのだが・・・

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【シネマ旅】マンマ・ミーアの舞台、エーゲ海に浮かぶ島々が素敵すぎる!!

Skopelos Town

1970年代半ばから世界を圧巻したABBAのヒット曲の数々で構成された大ヒット・ミュージカルの映画版。映画化にあたってはステージを演出したフィリダ。ロイドが監督に起用され、メリル・ストリーブ、ピアース・ブロスナンなどの演技は俳優が見事な歌声を披露しています。ロケ地となったエーゲ海のスコペロス島、スキアトス島の輝く美しさも大きな魅力。

ギリシャの美しい島でホテルを営む母親ドナの手一つで育てられた娘ソフィ。まだ見ぬ父親と結婚式でヴァージンロードを歩くという夢を叶えるため、父親と思われる男性3人を探し出し、ドナに内緒で式の招待状を送ります。建築家のサムをはじめ3人が揃って到着し、事態は複雑な展開を見せていきます。

舞台となるカロカイリ島は、実際にはない架空の島。ロケはギリシャのスコペロス島、スキアトス島、ギリシャ本土のピリオン半島にある村ダムハリなどで行われました。なかでもスコペロス島はカタニ・ビーチをはじめ、島のあちこちが映像に切り取られています。

ロマンチックで楽しいストーリーが陽光さんさんたる景色の中でよく映えます。白眉は結婚式のシーンが撮られたアギオス・イオニアス教会。岩場の階段を上りつめた所にある教会。岩場の階段を上りつめた所にある教会が、空撮を含めて印象的に撮影されています。

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【シネマ旅】反恋愛主義/結婚と恋の悩みは、日本もブダペストの女子も同じ

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『反恋愛主義』の大人女子の恋愛映画

2006年のハンガリーで興行成績2位。ハンガリーでは国民20人に1人が見た計算で、記録的な大ヒット!ただ、幸せになりたいだけなのに、この10年で男から得たものは嘘と体の関係だけ。仕事と恋、結婚の間で女性の日常をラブコメの舞台は首都のブダペスト、観光地としてはではなく、普段着の姿を見せてくれます。

人気劇団の脚本家ドラ(ユディット・シェル)は32歳、独身。周りは次々に結婚し、子供もいる。ドラも弁護士の恋人と結婚まで秒読みだったはずが、なんと彼には妻子がいた!そこで親友のゾフィとインターネットを使って、ある作戦を実行するのだが・・・。揺れる女性の心理と友情は共通世界。

ドラと親友のゾフィがクラスブタペストの街並みが随所に出てきますが、いわゆる観光名所的な場所はあまり登場しません。映画の最初の方でちらっと繁華街のヴァーツィ通りが写ったり、国会議事堂やくさり橋が一瞬見える程度。

その中で印象的なのが、ドラとゾフィがセクシーな水着でキメて、ナンパに繰り出すセーチェに温泉のシーン。一番大きなプールにはなんとチェス盤もあります。しかし、市民の憩いの場にたいした男はいなかった・・・

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【シネマ旅】キーラの美貌にうっとりしながら、オール・イングランドロケの美しい風景を堪能するシネマ旅。

映画『プライドと偏見』オリジナル・サウンドトラック

女流作家ジェーン・オースティンの代表作「高慢と偏見」を映画化した文芸ラブストーリー、「プライド」と「偏見」が邪魔して素直になれない男女の恋の行方を、イギリスの美しい風景と華麗な貴族の館を背景に詩情豊かに描いています。主演のキーラ・ナイトレイが米アカデミー賞の主演女優賞にノミネートされたほか、美術賞、衣装デザイン賞、作曲賞でも候補になっています。

18世紀末、イギリスの田舎町に暮らすベネット家は5人の娘がいて、母親は娘たちを資産家と結婚させようと画策していました。そんなある日、近所に独身の青年資産家ピングリーが引っ越してきます。

舞踏会の夜、長女ジェーンはピングリーに交換を持ちますが、次女エリザベス(キーラ・ナイトレイ)は、ピングリーの親友ダーシー(マシュー・マクファディン)の高慢な態度に反感を抱くところから物語が始まります。

すべてイングランドで撮影された本作。メインのロケ地として使われたのは、イングランド北部、ピーク・ディストリクト国立公園のあるダービシャーと、その東にあるリンカーンジャー。中でも、デヴォンシャー公爵の館であるチャッツワースは、ジェーン・オースティンがここをモデルにダーシーの邸宅ペンバリーを描いたと言われ、イギリスを代表する貴族の館として有名です。ハドン・ホールや、バーリー・ハウス、バジルトン・パークなど、本物のカントリーハウス(貴族の館)が登場します。

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